卒業式でようやく久しぶりに会えたママがいました。

彼女はひとりっ子ママ同士をいうこともあり、小学校一年生の時から同じクラスで知り合えたことをきっかけに子供の性別が違うということも気持ちを楽にしてくれて
同級生でありながらつかず離れずの関係が続いている私の数少ない連絡のとれるママでした。


「ねぇ、高校はどこに決まったの?こういう質問って聞いても大丈夫?!」といつものように人懐っこい笑顔で話しかけてきました。
「都立?私立?うちは○○高校。都立落ちちゃって~」
○○高校は併願校としてよく名前を聞く学校でもあり第一志望者も一定数いる進学校です。
そして学校名を聞けば優秀なお子さんが通う学校なのね、と誰もが思うはずです。
でも私はその後の都立落ちちゃって~を聞き終える前に思わず「すごいじゃない」と答えてしまった気がするのです。それとも察して「そうなの」と言ったのか…

自分の子の進学先を答えると実は最初はそこに行きたがっていたが成績が伸びずに下げて、下げて受けた都立だったことも知り、短い時間の立ち話でしたがたぶんお互いがずっと気にかけていたそれぞれの進学先を知ることができました。

「私立はどこを受けたの?」と最後去り際に彼女がまた質問してきました。
曖昧にしてはっきりと学校名を答えることはしませんでした。
まだ発表から三週間です。
心の中は・・・
私なら気持ちの整理がつくまでは誰とも顔を合わせたくない。
自分の気持ちも、届かなかった子供の気持ちも考えると
卒業式に笑顔で出席するだけで精一杯のメンタルだと思う。
いつまでも何が足りなかったのか、どうすればよかったのか考えてしまい
子供が楽しく通える姿を見るまでは自分もうれしい気持ちにはならないでしょう。

私の受け答えが彼女を傷つけてしまっていないか帰宅してからも気になってしまいました。
でも自分が弱っている時は何を言われたとしても
いいようには受け取れないのもわかっています。
都合のいい慰めの言葉などいらないのも。

お互いにずっと子供のサポートで忙しくて落ち着いたらおじゃべりしようね、と
話していたけれど今は彼女からはもう連絡はこないような気がしています。
そして私もしばらくは自分からは連絡をいれられないような気もするのです。

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